インプラントにも死角がある

インプラントにも死角がある

インプラントにすれば、以前の健康な自前の歯と同じ感覚で、まったく問題がない、というわけではありません。例えばインプラントにすると喫煙をやめることを進められるのをご存知でしたか?

 

喫煙者、ヘビースモーカーにとってはそれだけでもインプラントはハンデのある治療法になるはずです。

 

インプラントのトラブル

2015年2月6日のライブドアニュースにより。今から40年も前から症例を重ねてきて、確立された治療法といわれるインプラントですが、現在もたくさんのトラブルが報告されているというのです。

 

平成25年という最近の歯科医へのアンケート結果でそのことが報告されています。日本歯科医学会が行ったアンケートでは289人の対象のうち、トラブルの経験があるという回答をした医師は60%もいるということなのです。

 

そのうち25%は「人口歯の破損」「インプラント周囲の炎症」「インプラント体の脱落」などという、病状が極めて重い症状を経験しているというのです。

 

これらのトラブルは医師の未熟な技術や医療事故によるものなのでしょうか。いいえ、歯科医自身は確かな技術と知識をもち、インプラント手術を行ったにも関わらずこれらのトラブルを招いてしまうことがあるのです。

 

『歯科医師100人に聞いた「インプラントのメリット・デメリット」』水谷惟紗久著(日本歯科新聞社刊)

 

インプラントの死角

インプラントの死角、それは「患者への説明不足、患者の認識不足」ということなのです。

 

インプラント自体は確立された治療法だし、高額な治療費をかけて、信頼できる歯科医によって手術自体は成功した。だからもう何の心配もなしに以前の健康な歯と同じようにしていればいいのだ、という患者の誤解が大きなトラブルになるのです。

 

そう、「インプラントは万能」と思い込んでしまうことがトラブルの原因。インプラントは万能ではなく、術後もそれなりの注意やケアが必要な治療法なのだという意識を十分に持つことが必要なようです。

 

具体的にはどのようなことが原因でそのようなトラブルが起こっているのでしょうか。

 

インプラントには歯根膜というクッションがない

健康な天然の歯には骨の間に歯根膜という緩衝部分(クッション)があり、硬いものをかむときに役立っているのですが、インプラントにはこの歯根膜がないということ。

 

歯根膜はクッションのほか、センサーの役割も果たしていて、硬すぎるものを噛むときに、「これは無理」と判断させることができるのですが、歯根膜がないことで、その判断がつかなくなるというのです。

 

噛める硬さ以上のものを強く噛んでしまい、直接負担がかかってしまいアゴや歯をいためてしまうことがあるのだそうです。

 

適切なメンテナンスをしないとインプラント周囲炎を引き起こす

インプラントにしたら、もう歯医者とは縁がない、ということではなく、三ヶ月から半年に一回はメンテナンスのために歯医者に行くことが必要なのです。きちんとしたケアを怠るとインプラントの周囲が炎症を起こし、脱落などの原因にもなるそうです。

 

インプラントは喫煙者には向かない

喫煙も炎症を起こす原因のひとつとみなされています。インプラントをしたら、禁煙が原則です。

 

高齢になってメンテナンスができなくなると、インプラントを取り除く必要がある場合も

インプラントにしたから一生入れ歯にしなくて良い、と思ってはいませんか。高齢になるとインプラントのメンテナンスができないような状況があるそうです。その場合、今度は埋まっているインプラントを取り除く手術が必要となり、メーカーが不明な場合などは大掛かりな手術になる場合もあるのだそう。

 

インプラントは万能ではないし、定期的なケアも必要

いかがですか。確立された治療法であるインプラントも万能ではなく、ケアも必要になりますし、生活するうえで注意しなければ、トラブルに発展することも多いにあります。

 

それら負担と感じられるような要素も十二分に考えた上でインプラントにするかどうか判断することが大事だと思います。

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