酵素と免疫力の関係とは

免疫力を高める酵素

免疫力が病気から身を守ってくれる

一年に二度も三度も風邪を引いて寝込んでしまうAさん。それに比べてめったに風邪を引かないBさん。

 

どこに差があるかというと、免疫力だといわれます。一般的に年をとると低下するという免疫力。それには酵素が重要な役割を果たしているのだそうです。

 

二つの免疫力とは

元気

免疫力にも二つの免疫力があるのです。ひとつは自然免疫、そしてもうひとつが獲得免疫

 

自然免疫とは人が生まれつき持っている免疫で、獲得免疫とはいろいろな病原体に感染することで次第に身についていく免疫のこと。

 

風邪にかかりにくい、ガンの発症率が低い、などというのは自然免疫が影響しているのです。

 

獲得免疫とは病原体に一度感染することで、二度と感染しなくなることですので一度感染したAの抗原には強いが、感染したことのないBの抗原には弱いという性質があります。しかし自然免疫ではカバーしきれない血中の毒素や小さな病原体に上手に対処してくれるのが獲得免疫で、二つの免疫力を高めることが健康を維持する秘訣になるという仕組みです。

 

免疫力は腸にある?

免疫機能の8割は腸にあるといわれています。小腸に7割、大腸に1割の免疫機能が集中し、最近の免疫学では小腸粘膜のことを「免疫の新大陸」「免疫の新世界」とか呼ばれています。

 

腸は体の中に栄養分を吸収するだけではなく、外から侵入してくる異物、病原菌、有害物質を取り込むのを防ぐ関所の役割を果たしているのです。しかし問題はその免疫力も98%とほとんどが眠っているということ。

 

免疫力が眠っている理由は善玉菌が眠っていることであり、腸内が善玉菌だらけになって初めて免疫機能が活性化していくのです。腸内の善玉菌を増やす、そのために何が必要なのでしょうか。

 

重要なのは酵素なのです。

 

生の食物から摂れる酵素の底力

スコットランドの研究者によるネズミを使った実験で生の食物のもつ力が再認識されました。

 

ネズミの集団を2つにわけ、一方は人間と同じように加熱した食物を与え、もう一方は生の野菜と生の牛乳を与えたそうです。人間と同じく加熱された食物を食べた集団は病気にかかりやすく、ガンになったネズミもいたのに対して、生の野菜を食べたネズミは多くが健康だったそうです。

 

加熱された食物を食べた集団にはビタミンやミネラルを補給したということでしたが、健康にはあまり好影響は見られなかったということです。

 

酵素は熱に弱いため加熱すると失われてしまうのです。

 

元気な動物

またアメリカの動物園では、動物が短命に終わることが多いため、酵素が原因ではないかと食物を生で与えることを行ったそうです。加熱食物をやめ、生の野菜や肉オンリーにした結果、動物たちは長生きをすることができました。今では全米の動物園で生食だけに切り替えられ、動物たちは元気に長寿になったということです。

 

また野生動物にも、イヌイットにも動脈硬化や高血圧は見られないあるそうです。まったくの肉食だけで生きている動物やほとんど肉食で生きる人間でも酵素が足りていれば健康にすごせるのだそうです。

 

生食がいかに大切か、酵素がどんなに偉大かを教えてくれるエピソードとして紹介されています。

 

現代人は圧倒的に酵素不足に陥っているという見方があります。このことの弊害として現代人はアトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、リウマチ、ガン、脳梗塞、心臓病、糖尿病などの病気にかかるリスクが拡大しています。

 

これらの多くが酵素不足を原因のひとつにしているとも言われています。新鮮な、生の食物を食べて酵素を効果的に摂り、健康な生活を送りたいものです。

 

【参考書籍】
『「酵素」が免疫力を挙げる!』鶴見隆史(永岡書店)